ミミトコンドリアが肌に与える影響

Mitochondria Journal 02

Skin
Energy.

ミトコンドリアが
肌に与える影響

肌の美しさは、細胞のエネルギーから生まれる

肌は毎日、休むことなく働いています。新しい細胞をつくり、傷ついた部分を修復し、必要なタンパク質を作りながら、外部刺激から体を守っています。その活動を支えているのが、ミトコンドリアが作るエネルギーです。

肌細胞へエネルギーを供給するミトコンドリアをイメージしたメインビジュアル

News Topics

この記事で分かること

ミトコンドリアが作るATPが肌細胞の活動をどう支えているのか、表皮バリアとの関係、そしてミトコンドリア機能が低下したときに肌で起こりやすい変化を解説します。

Everyday
Skin Work.

肌の中では、毎日さまざまな細胞が活動しています。

私たちの肌は、一見すると変化していないように見えます。

しかし実際には、新しい細胞をつくる、傷ついた細胞を修復する、タンパク質を合成する、バリア機能を維持するといった働きが絶えず行われています。

これらはすべて、細胞が自らの力で行っている生命活動です。

この細胞活動を支えるエネルギー源が、ミトコンドリアによって作られるATPです。

01

Cell Energy

Powering
Skin Cells.

細胞を動かすエネルギーをつくる

ミトコンドリアは、細胞が活動するために必要なエネルギーであるATPを作っています。

ATPは、細胞にとって「エネルギーの通貨」とも呼ばれています。

このエネルギーがあることで、細胞はさまざまな生命活動を行うことができます。

  • タンパク質の合成
  • イオン輸送
  • 傷ついた細胞の修復
  • 細胞同士の情報伝達

肌では、表皮の角化細胞、真皮の線維芽細胞、メラノサイトなど、多くの細胞がミトコンドリアから供給されるエネルギーを利用して働いています。

つまり、ミトコンドリアは肌を構成する細胞を支えるエネルギー供給源です。

ミトコンドリアがATPを作り、細胞活動と健やかな肌を支える流れを示した図

01

ミトコンドリア

細胞の中で働く小さな器官です。

02

ATPを作る

細胞が使えるエネルギーを生み出します。

03

細胞活動

合成、輸送、修復、情報伝達を支えます。

04

細胞が働く

肌細胞が本来の機能を発揮します。

05

健やかな肌

肌本来の状態を保つ土台になります。

Epidermal Barrier

Building
the Barrier.

表皮バリア機能を支えている

肌の一番外側にある表皮は、乾燥、紫外線、細菌などの外部刺激から体を守る「バリア」の役割を担っています。

このバリア機能を維持するためには、角化細胞が正常に分化し、成熟した角質層を形成することが重要です。

近年の研究では、ミトコンドリアが正常に働くことで生じる適切な量の活性酸素が、表皮細胞の正常な分化や発達に関わることが報告されています。

活性酸素は、紫外線やストレスなどによって発生し、細胞を酸化させる原因になる物質として知られています。そのため、「活性酸素=肌に悪いもの」という印象を持っている方も多いかもしれません。

しかし、活性酸素はすべてが悪いわけではありません。

適切な量であれば、細胞同士が情報を伝え合うためのシグナルとして働き、表皮が正常に作られるために必要な役割を担っています。

一方で、ミトコンドリアの機能が低下し、活性酸素が過剰に発生すると、細胞が傷つき、正常な分化が妨げられる原因になります。

ミトコンドリアが正常に働くことは、成熟した角質層を作り、バリア機能を維持することにつながります。

正常なミトコンドリアがATPと適量の活性酸素を通じて表皮バリアを支える流れを示した図

Mitochondrial Dysfunction

When Energy
Declines.

ミトコンドリアが弱ると、肌はどうなる?

ミトコンドリアの働きが低下すると、細胞は十分なエネルギーを作れなくなります。

すると、細胞本来の活動が少しずつ低下し、タンパク質を作る力、細胞を修復する力、表皮の正常な分化、バリア機能の維持などにも影響を及ぼす可能性があります。

また、ミトコンドリアの機能低下によって活性酸素が過剰に発生すると、細胞が酸化ストレスを受けやすくなり、炎症や細胞老化へつながる一因になると考えられています。

肌そのものが急に老化するのではなく、肌を支える細胞の働きが少しずつ低下していくことが、エイジングの背景にあります。

01

機能低下

ミトコンドリアの働きが弱くなります。

02

ATPが減少

細胞が使えるエネルギーが不足します。

03

活性酸素が増加

酸化ストレスが起こりやすくなります。

04

細胞活動が低下

分化、合成、修復が滞りやすくなります。

05

肌機能へ影響

乾燥やハリ不足などにつながります。

ATP減少と活性酸素増加によって肌機能が低下する流れを示した図

04

Summary

Beauty Begins
With Energy.

肌の美しさは、細胞のエネルギーから支えられています。

ミトコンドリアは、細胞へエネルギーを供給するだけでなく、表皮の正常な分化やバリア機能の維持にも深く関わっています。

そのため、ミトコンドリアが正常に働くことは、健やかな肌を保つための土台といえます。

一方で、ミトコンドリアの機能が低下すると、細胞活動やバリア機能にも影響が及び、肌本来の働きが十分に発揮されにくくなります。

肌の美しさを支えているのは、肌細胞だけではなく、その細胞へエネルギーを供給するミトコンドリアでもあるのです。

Frequently
Asked Questions.

よくある質問

肌細胞もATPを使っていますか?

はい。表皮の角化細胞や真皮の線維芽細胞なども、タンパク質合成、物質の運搬、細胞修復などの活動にATPを利用しています。

活性酸素は少ないほど良いのでしょうか?

活性酸素は適量であれば、細胞同士の情報伝達や表皮細胞の正常な分化に関わります。重要なのは、発生量と抗酸化機構とのバランスです。

ミトコンドリア機能が低下すると、すぐに肌が老化しますか?

急に変化するというより、細胞活動、修復、分化などの働きが少しずつ低下し、その積み重ねが肌状態に影響すると考えられています。

化粧品でミトコンドリアを活性化できますか?

化粧品によってミトコンドリアを治療、回復、活性化できるとはいえません。本記事は細胞と肌の関係を理解するための一般的な情報を紹介しています。

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