ミトコンドリアとは?細胞のエネルギー工場と肌との関係

Mitochondria Journal 01

Cell
Power.

ミトコンドリアとは?

細胞のエネルギー工場が、未来の肌を支えている

「最近疲れやすくなった」「以前より肌のハリやうるおいが気になる」と感じることはありませんか。こうした年齢による変化の背景の一つとして、近年注目されているのがミトコンドリアです。

肌細胞の中で働くミトコンドリアをイメージしたメインビジュアル

News Topics

この記事で分かること

ミトコンドリアが細胞内でATPを作る仕組み、アポトーシスとの関係、活性酸素の役割、そして加齢や紫外線によって起こる変化を、美容初心者にも分かりやすく紹介します。

What Are
Mitochondria?

ミトコンドリアは、細胞を動かし、細胞の健康を支える重要な器官です。

私たちの体をつくる多くの細胞の中には、ミトコンドリアという小さな器官があります。

ミトコンドリアは、食事から得た栄養と酸素を利用し、細胞が活動するためのエネルギーであるATPを作っています。

さらに、役目を終えた細胞を整理する仕組みや、細胞内の状態を保つ働きにも関わっています。

ミトコンドリアを理解することは、細胞の働きと、年齢とともに感じる肌の変化を理解する第一歩です。

01

Cell Power

Inside
Every Cell.

ミトコンドリアとは?

私たちの体は、およそ37兆個の細胞でできていると考えられています。その多くの細胞の中に存在する小さな器官がミトコンドリアです。

ミトコンドリアは、食事から得た栄養と酸素を利用して、細胞が活動するためのエネルギーであるATPを作っています。

そのため、「細胞のエネルギー工場」とも呼ばれています。

細胞は、エネルギーがなければ活動できません。

  • タンパク質を作る
  • 肌の細胞が生まれ変わる
  • ダメージを修復する
  • 必要な物質を運ぶ

こうした働きにも多くのエネルギーが必要です。そのエネルギーを供給しているのがミトコンドリアです。

体から細胞、ミトコンドリア、ATPへつながる関係を示した図解

01

私たちの体

全身は多数の細胞で構成されています。

02

約37兆個の細胞

多くの細胞がそれぞれの役割を担います。

03

ミトコンドリア

細胞の中にある小さな器官です。

04

ATPを作る

細胞が使えるエネルギーを供給します。

05

細胞が働く

合成、修復、運搬などを支えます。

02

Cell Quality Control

Energy and
Quality Control.

ミトコンドリアは「不要な細胞」を整理する役割にも関わっています。

ミトコンドリアは、エネルギーを作るだけではありません。

役目を終えたり、大きく傷ついた細胞を体から取り除くための細胞死(アポトーシス)にも関わっています。

アポトーシスとは、細胞が自ら役目を終え、周囲に悪影響を与えないよう静かに消えていく仕組みです。

この仕組みが正常に働くことで、古くなった細胞と新しい細胞が入れ替わり、組織の健康が保たれています。

つまりミトコンドリアは、「細胞を動かす」だけでなく、「細胞を整理する」働きにも関わっているのです。

ATP産生とアポトーシスというミトコンドリアの2つの役割を示した図解

01

ATPを作る

食事から得た栄養と酸素を利用し、細胞が活動するためのエネルギーを供給します。

02

細胞死に関わる

役目を終えた細胞を整理するアポトーシスの仕組みに関わります。

Reactive Oxygen

Two Sides
of ROS.

活性酸素は、すべてが悪いものではありません。

ミトコンドリアはエネルギーを作る過程で、活性酸素も発生させます。

「活性酸素」と聞くと、肌に悪いものというイメージを持つ方も多いでしょう。しかし、活性酸素そのものが悪いわけではありません。

適切な量であれば、細胞同士の情報伝達、表皮細胞の正常な分化・発達、免疫機能など、体にとって重要な役割を担っています。

問題となるのは、活性酸素が過剰に発生した場合です。過剰な活性酸素は細胞を傷つけ、酸化ストレスを引き起こす原因になります。

適量

体に必要な働きを支える

  • 細胞同士の情報伝達
  • 表皮細胞の正常な分化・発達
  • 免疫機能

過剰

酸化ストレスにつながる

  • 細胞へ負担をかける
  • 脂質やタンパク質を傷つける
  • 細胞機能が低下しやすくなる

Aging

Mitochondrial
Change.

加齢とともに、ミトコンドリアの数や働きは変化すると考えられています。

年齢を重ねると、ミトコンドリアは少しずつ数や機能が低下すると考えられています。

さらに、加齢や紫外線などの影響によってミトコンドリアのDNAに変化が蓄積すると、エネルギーを効率よく作れなくなるだけでなく、活性酸素を過剰に発生させることがあります。

その結果、エネルギー不足酸化ストレスの増加という2つの変化が起こり、細胞の働きが低下しやすくなります。

こうした変化は、肌だけでなく、「疲れやすくなった」と感じる背景の一つとも考えられています。

01

加齢・紫外線

ミトコンドリアへ負担がかかります。

02

機能が低下

エネルギーを作る効率が落ちやすくなります。

03

ATP産生が低下

細胞が使えるエネルギーが不足しやすくなります。

04

活性酸素が増加

酸化ストレスが生じやすくなります。

05

細胞機能が低下

細胞の活動や修復が滞りやすくなります。

加齢や紫外線によるミトコンドリア機能低下の流れを示した図解

05

Summary

The Power
Within Cells.

ミトコンドリアを理解することは、肌のエイジングを理解する第一歩です。

ミトコンドリアは、細胞にエネルギーを供給するだけでなく、不要な細胞を整理したり、細胞の健康を維持したりする重要な役割を担っています。

一方で、加齢や紫外線などの影響を受けると、その機能は少しずつ低下し、細胞の働きにも影響を及ぼします。

ミトコンドリアは、「細胞のエネルギー工場」であると同時に、細胞の状態を支える重要な存在です。

Frequently
Asked Questions.

よくある質問

ミトコンドリアは、どの細胞にもありますか?

多くの細胞に存在しますが、細胞の種類によって数は異なります。多くのエネルギーを必要とする細胞ほど、ミトコンドリアを多く含む傾向があります。

ATPとは何ですか?

ATPは、細胞が活動するときに使うエネルギーです。タンパク質の合成、物質の運搬、細胞の修復など、さまざまな働きに利用されます。

活性酸素は、すべて体に悪いものですか?

活性酸素は適量であれば、情報伝達や免疫機能などに必要です。問題となるのは、必要以上に増えて抗酸化機構とのバランスが崩れた場合です。

化粧品でミトコンドリアを回復できますか?

化粧品によってミトコンドリアを治療したり、回復させたりできるとはいえません。本記事は、細胞と肌の関係を理解するための一般的な情報を紹介しています。

Next
Journal.

ミトコンドリアは、肌でどのような働きをしているのでしょうか。

ミトコンドリアは細胞のエネルギー工場として知られていますが、その働きはエネルギーを作るだけではありません。肌では、細胞の活動や修復、表皮バリア機能の維持など、さまざまな働きを支えています。次章では、ミトコンドリアが肌へ与える影響や、ATP、表皮バリア機能、活性酸素との関係について、図解を交えながら分かりやすく解説します。

MITOCHONDRIA
AND SKIN.

ミトコンドリアが支える、
肌細胞の働きとは?

次章では、ATPが肌細胞をどのように支え、表皮バリア機能や活性酸素とどのように関わっているのかを、美容初心者にも分かりやすく解説します。

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ミトコンドリアの機能低下が肌へ与える影響を示す次章予告ビジュアル
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