老化細胞とは?分裂を止めても体内に残る細胞の正体

Cellular Aging Journal 01

Senescent
Cells.

老化細胞とは?
肌老化の原因になる「残り続ける細胞」の正体

シワや乾燥、ハリ不足などの肌変化には、年齢だけでなく、体内に蓄積する老化細胞も関わることが分かってきました。

年齢による肌の変化を感じる女性と細胞を組み合わせたビジュアル

News Topics

この記事で分かること

老化細胞とは何か、細胞老化が起こる理由、正常細胞との違い、なぜ体内に残るのか、そしてマクロファージによって除去される仕組みと、加齢によって蓄積しやすくなる流れを解説します。

What Are
Senescent Cells?

老化細胞とは、分裂を止めても体内に残る細胞です。

私たちの体では、細胞が生まれ、分裂し、役目を終えるという流れを繰り返しています。

しかし、細胞は無限に分裂できるわけではありません。一定回数の分裂を終えたときや、紫外線、活性酸素、DNA損傷などによって大きなダメージを受けたとき、異常な増殖を防ぐために分裂を停止することがあります。

分裂を止め、本来の機能が低下したまま体内に残る細胞が「老化細胞」です。

01

Cell
Life Cycle.

細胞は、生まれ、分裂し、役目を終えます。

私たちの体では、古い細胞が新しい細胞へ入れ替わることで、組織の状態が保たれています。

皮膚では、表皮の一番奥にある基底層で新しい細胞が生まれます。

新しく生まれた細胞は分裂を繰り返しながら少しずつ肌表面へ押し上げられ、最終的には角質細胞となります。

役目を終えた角質細胞は垢となって自然に剥がれ落ち、新しい細胞へ入れ替わります。

細胞が生まれ、分裂し、役目を終えるまでの流れ
細胞がダメージを受けて分裂を停止する流れ

Cellular Senescence

細胞老化とは、
細胞分裂を止める仕組みです。

細胞は無限に分裂を続けられるわけではありません。

一定回数の分裂を終えたときや、紫外線、活性酸素、DNA損傷などによって大きなダメージを受けたとき、細胞は異常な増殖を防ぐために分裂を停止することがあります。

この状態を細胞老化(Cellular Senescence)と呼びます。

細胞老化そのものは、傷ついた細胞が増え続けることを防ぐ大切な生体防御機構です。

Senescent
Cells.

老化細胞とは、分裂を止めても体内に残る細胞です。

細胞老化によって分裂を停止した細胞のうち、本来の機能を十分に果たせなくなっているにもかかわらず、体内に残り続ける細胞を老化細胞と呼びます。

老化細胞は「古くなった細胞」というだけではありません。

分裂を止めているため、新しい細胞を作ることはできませんが、すぐに消えるわけでもなく、組織内に残ることがあります。

分裂を止め、本来の機能が低下したまま体内に残る老化細胞の特徴

老化細胞とは、「分裂を止めた細胞」ではなく、「分裂を止めたまま体内に残っている細胞」と考えると分かりやすいでしょう。

04

Normal and
Senescent.

正常細胞と老化細胞は、何が違うのでしょうか。

NORMAL CELL

正常細胞

必要に応じて分裂し、傷ついた部分を修復しながら、本来の機能を保ちます。

SENESCENT CELL

老化細胞

分裂を停止し、本来の機能が低下したまま、組織内に残ることがあります。

正常細胞と老化細胞の違いを比較した図

Why Do They
Remain?

なぜ老化細胞は、体内に残るのでしょうか。

本来、役目を終えた細胞や不要になった細胞は、体内の免疫機構によって取り除かれます。

しかし、すべての老化細胞がすぐに除去されるわけではありません。

加齢や免疫機能の変化などにより、老化細胞を見つけて取り除く働きが十分に機能しにくくなると、老化細胞が少しずつ体内に残りやすくなります。

除去されなかった老化細胞が組織内に残るイメージ

The Body's
Clean-Up Crew.

老化細胞は、「体のお掃除屋さん」が取り除いています。

すこやかな体では、不要になった老化細胞は免疫細胞によって取り除かれています。

その中心となるのが、白血球の一種であるマクロファージです。

マクロファージは、古くなった細胞、細菌、ウイルス、異物などを見つけて取り込む働きを持っています。

この働きは、専門的には貪食(どんしょく)と呼ばれます。

マクロファージが老化細胞を発見し、取り込み、分解して除去する流れ
マクロファージによる老化細胞の除去

01

老化細胞を発見

マクロファージが不要な細胞を見つけます。

02

取り込む

老化細胞を包み込むように取り込みます。

03

分解する

取り込んだ細胞を細かく分解します。

04

除去する

不要な細胞を減らし、組織の状態を保ちます。

Aging and
Accumulation.

加齢とともに、老化細胞は蓄積しやすくなります。

年齢を重ねると、マクロファージなどの免疫細胞の働きも少しずつ変化します。

その結果、本来なら除去される老化細胞が体内に残りやすくなります。

老化細胞が蓄積することで、さらに除去しにくい環境が作られる可能性も指摘されています。

加齢による免疫機能の変化から老化細胞の蓄積へつながる流れ
加齢とともに老化細胞が蓄積する流れ

Frequently
Asked Questions.

よくある質問

老化細胞は、ただ古くなった細胞ですか?

単に古くなった細胞ではありません。分裂を停止し、本来の機能が低下したまま体内に残っている細胞を老化細胞と呼びます。

細胞老化は、体に悪い現象ですか?

細胞老化そのものは、傷ついた細胞が異常に増殖することを防ぐ大切な生体防御機構です。

老化細胞は、なぜ体内に残るのですか?

本来は免疫細胞によって取り除かれますが、加齢などにより除去機能が十分に働きにくくなると、体内に残りやすくなります。

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